パンに合わせる料理

ハムと卵とブロッコリーのクロック・ケーク

材料さえ揃えれば、サンドイッチ感覚で気軽に作れます。 ベーカリーカフェのランチメニューには、スープやサラダを添えて。もちろん1本まるごと販売しても。 間にはさむ食材は自由にアレンジできます。


栄養成分
エネルギー ● kcal
タンパク質 ● g
脂質 ● g
炭水化物 ● g
ナトリウム
(食塩相当量 ●g)
● mg
※栄養成分は1人分です。

材料(22×9×6㎝のパウンド型)

食パン(4枚切り) 3枚
◎アパレイユ
卵3個、牛乳200㎖、塩、白こしょう、ナツメグ少々 
ももハム 60g
シュレッドチーズ 54g
ベシャメルソース 90g
ブロッコリー入り卵サラダ※ 1単位分
※ブロッコリー入り卵サラダ:
 ゆで卵2個は粗く刻み塩、白こしょうをし、マヨネーズ30gを混ぜ合わせる。
 塩茹でしたブロッコリー30gを粗く刻み、卵と混ぜ合わせる。 

作り方

①アパレイユの材料を混ぜ合わせる。 

②角食パンは耳を切り落とし、半分に切って、①に浸す。 

③オーブンペーパーを敷いたパウンド型に②を敷き込む。クラムを中心部に、耳を側面に入れ1段ごとに、ベシャメルソース30g、ももハム30g、卵サラダ半量、シュレッドチーズ15gを順にはさみながら2段重ねる。 

④残りのパンで蓋をしたら、上部に残りのベシャメルソースを塗ってシュレッドチーズをのせる。 

⑤180度に予熱したオーブンで45分焼く。 


COLUMN 「クロック・ケークとパンペルデュ」

 パン・ペルデュを“残り物のパン”の活用法と捉えると発想が限定されますが、パンをひとつの素材捉え“パン料理”として考えると可能性は無限大です。 

 フランスで人気の広まった“クロック・ケーク”もそのひとつです。クロック・ケークとは、クロック・ムッシュとケーク・サレを掛け合わせたような料理で、アパレイユに浸したパンをパウンド型に入れて焼き上げます。アパレイユに浸すので、硬くなったパンの活用に向いており、クロック・ムッシュよりもむしろパン・ペルデュのバリエーションと考えられます。 ハムやチーズを合わせれば食事系に、アパレイユを甘くしてフルーツやクリームを合わせればスイーツにもなります。パウンド型で焼き上げ、カットすることで、断面の表情が楽しめるのも人気の理由です。

 パウンド型よりもラフに、グラタン皿を使えば、パン・グラタンになります。

日本でグラタンというと、ベシャメルソースを使った洋食のイメージがありますが、本来フランス語のgratinとは、オーブンで焼き色を付けた料理のこと。焼くことでパンがよりおいしく、風味良く仕上げるには、チーズの使い方がポイントになります。

 季節の食材を使って自由にアレンジしてみましょう!