パンに合わせる料理

シカゴ風ホットドッグ

ジューシなトマト、ピクルスの食感のバランスが新鮮な、さっぱりとしたホットドッグ。ビールによく合います。


栄養成分
エネルギー ● kcal
タンパク質 ● g
脂質 ● g
炭水化物 ● g
ナトリウム
(食塩相当量 ●g)
● mg
※栄養成分は1人分です。

材料(1本分)

ドッグパン 1本
マヨネーズ 4g
ソーセージ
(スモークタイプ・粗挽き)
1本(55g)
きゅうりのディルピクルス 1本(28g)
ミディトマト(6㎜の半月切り) 2枚(20g)
たまねぎ(みじん切り) 7 g
スイートレリッシュ 10g
青唐辛子の酢漬け3g
セロリソルト少々
イエローマスタード 3g

作り方

① ドッグパンは上から切り込みを入れ、内側にマヨネーズを塗る。 

② ソーセージは湯煎で温める。 

③ ①にトマトと②をはさみ、イエローマスタードをしぼってかける。 

④ 縦半分に切ったきゅうりのディルピクルス、スイートレリッシュ、青唐辛子の酢漬け、たまねぎを順にのせ、セロリソルトをふる。


COLUMN【ホットドッグ】

 ホットドッグはハンバーガーと並び、アメリカを代表する国民食です。ソーセージとケチャップ、マスタードの組み合わせが基本形ですが、実は地域ごとに様々なホットドッグのバリエーションがあります。

 ソーセージそのものは紀元前から多くの地域で作られており、ヨーロッパでは特に地域ごとに豚肉を塩漬けにしたり、ソーセージに加工することで保存する技術が発展しました。

 中でもドイツでは多種多様なソーセージが生まれ、独自の食文化として発展しました。街角のインビス(屋台)では焼きソーセージが定番メニューで、ドイツではポピュラーな軽食として親しまれています。

 そして、このソーセージを片手で食べるために、小型パンにはさむことが多く、それはホットドッグに似ていますが、パンとソーセージのバランスが違います。 ホットドッグはパンとソーセージが同程度の長さであるのに対し、ドイツの場合は、あくまでもソーセージが主役なので、小型のパンからソーセージが飛び出していることが多いのです。

 アメリカのホットドッグの誕生にはいくつかのエピソードがあります。その中でも神話とされているのが、1901年の4月のニューヨークの野球場でのこと。野球場の売店では、アイスクリームやソーダが用意されていたのですが、天気が悪く気温が低かったため、店主は急遽温かい軽食を提供することを思い付きます。

 肉屋で“細くてダックスフント”のようなドイツソーセージを仕入れ、近所のパン屋ではありったけのロールパン、そしてマスタードを部下たちに買い回らせ、温めたソーセージをロールパンに挟み、マスタードを塗り、それを「レッドホット」と名付けました。

 売り子たちは「レッドホット・ダックスフント・ソーセージだよ!」と大声で叫び、大評判となりました。それを見ていた新聞漫画家がネタにして漫画の中で「ホットドッグ」と名付けて広まったとされていますが、実際には1890年代半ばにはすでに「ホットドッグ」という名前が使われていたそうです。

 世界中からの移民がそれぞれの食文化を持ち込むことで、アメリカは独自の食文化を作り上げましたが、「ホットドッグ」はまさにその一つ。ドイツのソーセージの一種がスポーツと結びつくことでアメリカ的な軽食として認知され、世界中に広まっていきました。 

 アメリカ国内では、さらにトッピングや様々な組み合わせが生まれ、ピクルスやトマトを組み合わせた「シカゴ風ホットドッグ」やミートソースをかけた「チリドッグ」のように地域ごとに様々なバリエーションがあります。